熊本地震2年目を迎え、仮設団地で支援活動開催

3月17日に熊本県益城町木山上辻仮設団地、安永東仮設団地で、また翌18日には隣の西原村小森仮設団地で「餅つき・歌の会」を開催しました。参加して下さった方は、概算ですが木山上辻と安永東が各40名ずつ、小森仮設団地は50名ほどでした。また、スタッフとして参加して頂いた方は、16日18名、17日15名で延べ23名でした。

 これら3か所での活動は昨年3月の「餅つきと歌の会」、9月の「マッサージイベント」に続いて3回目の活動となります。住民の方々も私ども「ひかりプロジェクト」のことを覚えていてくださり、「去年も来てくれたね」と言われた方も何人かいました。

 

 益城町には仮設団地が18か所あり、木山上辻、安永東の仮設団地はそれぞれ64戸、43戸と比較的規模の小さな所です。最近の様子をうかがうと、自宅を再建したり、家族のところに引っ越していく人がいる反面、みなし仮設から移ってくる家族もあるとのこと。益城町の町役場がちょうど取り壊し工事を行っていましたが、町内のあちこちに倒壊した家を撤去した更地が目立ちます。しかし、新築の家は見かけませんでした。また、仮設団地に住む人々のために建設される災害公営住宅は熊本県の資料によると益城町では整備予定戸数680戸に対し、352戸分について設計が着手した段階のようです。 

 西原村の小森仮設団地は1か所にまとまっていますが、5つの仮設団地の集合体で、総数312戸あります。こちらは災害公営住宅の建設がもう始まっており、西原村で80戸予定されている内、57戸が工事着手済で、今年7月の完成予定だそうです。

※写真は建設中の西原村災害復興住宅

1カ月以上前にポスターを集会所に貼ったり、各戸にチラシをポスティングしてお知らせをしました。それぞれの会場では、同じプログラムで子どもさんやご婦人の方々を中心に参加して下さり、お餅つきを一緒にしたり、皆で大根おろし、きな粉、海苔で食べたり、またご近所に配ってもらったりしました。

 歌の会では横浜から参加の吉見夫妻の指導の下、エレクトーン伴奏さらに地元熊本の豊永さんのギター伴奏も入り、懐かしい唱歌や青春歌謡、演歌まで幅広く一緒に歌いました。また、2組に分かれての歌合せ(交互に1小節ずつ違う歌を、相手のメロディーにつられないように歌うゲーム)、じゃんけんゲームで楽しく盛り上がりました。

 熊本地震から2年を迎え、ニュースなどでは現在の被災地の様子を伝えていますが、福岡あたりでも被災された皆さんが元の生活を取り戻していると思っているかも知れません。しかし、実際にはほとんどの方が仮設での暮らしを今も余儀なくされ、次の展望が開けない中で、不安になっていると聞きました。

仮設での孤立防止の取組みや、見守り、また私どもが行ったような交流の活動などがますます重要になってきていると感じました。

 私たちの活動も、ささやかではありますが被災された方々に寄り添った取り組みとして続けていきたいと願っています。また、今回、「移動図書館 おあしす」の活動リーダー橋本信一さんやスタッフの方々もお手伝い頂きました。ありがとうございました。(「移動図書館 おあしす」についてはフェイスブックで検索していただくと、毎週の活動内容が報告されています)

 最後に、会場へ足を運んでいただいた地元の皆様、様々な資材の提供をして頂いた皆様、当日お手伝い頂いたボランティアの皆様に厚くお礼申し上げます。