熊本地震から9カ月、仮設住宅での活動に向けて

 3月下旬に予定している、熊本県益城町、西原村それぞれの仮設住宅での活動の下見と現地社会福祉協議会およびボランティアセンターとの打ち合わせのため、ひかりプロジェクトメンバーの清水さん(山口県在住)、協力者の田中さん(福岡県在住)、私の3名が現地を訪問した。

益城町の仮設住宅

 1月15日(日)夕刻、熊本駅で集合し、早速益城町へ。主要な道路沿いの倒壊家屋は撤去され、更地となっているところが目に付くが、道路の奥や所々にブルーシートをかぶった屋根や傾いた家が目に付く。

 

 何度も現地を訪れている清水・田中両氏から地元の様子について説明を受ける。夜、食事をしながら3月末の活動について、打ち合わせを行う。その結果、益城町、西原村の仮設住宅でもちつきとゲーム大会などを主に活動することに決定。但し、もちつきはノロウイルスの関係で許可されないこともあり、その場合の代案についても相談する。

 

 翌16日、まず、益城町の社協へ出向き、当方の活動希望を述べたところ、ボランティアセンターを紹介され、早速訪問する。当日、ボランティア活動はお休みで、受付テントには誰もいない。センターに入り、訪問の趣旨を伝えたところ、担当者の話では、益城町には18もの仮設住宅があり、規模の大きい500戸、200戸もある仮設には、いろんなボランティア団体が入り、様々な活動がされているが、比較的小規模(100戸~50戸)な所では支援活動がなく格差も大きく、ぜひそういうところで活動してもらえないかと頼まれ、最近自治会が結成された二つの仮設住宅を紹介された。3月25日(土)の午前、午後と行うことで、自治会長に了解を取ってもらう約束をして、西原村に向かう。もちつきについては町の保健所の許可を取ってほしいとのこと。後日、清水さんから連絡し、了解を得た。

 

 西原村の仮設住宅は1カ所だが、木造仮設50戸、仮設住宅250戸もあり、かなり大規模。敷地内にある社協の事務所職員の方に趣旨を説明し、3月26日(日)午前中の開催で了解を得る。会場となる集会場を下見したが、洒落た作りで東北の仮設住宅での集会所とはずいぶん作りが違う。職員の話では、仮設住宅も集会所もずいぶん改善されたとのこと。ここでのもちつきは保健所の許可は不要だがあんこのお餅はダメとのこと。

 

 午後時間があったので、益城町の予定の仮設住宅を訪問して自治会長に直接挨拶しようとしたが、不在のため1カ所では会えず、そこにおられた親切な方にもう1カ所の仮設住宅を案内して頂き、集会所で自治会長さんといろいろお話を伺った。

 異なる地区から来られた方々の取りまとめの苦労や、引きこもって、いるのかいないのかわからない家がある事など、仮設住宅に移ってからの様々なご苦労について伺った。3月のもちつきについて話をすると、大変喜んで下さり、当日の段取りについて打ち合わせた。3カ所の仮設住宅には2月にまた清水さん、田中さんが訪問して開催のビラ配り、ポスター貼りをしてもらうことになった。

 

 災害直後の活動ももちろん大事であるが、仮設住宅に入られた後の活動も同じように大切である。食事や衣類の提供ではなく、心が元気になってもらう取り組みも大切だと改めて感じた。

 もちつきでは、ふだん集会所に出てこない男性にもぜひお手伝いしてもらいたいというのも願いの一つである。開催当日には15名程度のスタッフに来ていただきたいと、九州の有志を中心に声掛けをすることになった。すでに大分県の江田さんからも支援しますとの心強いメッセージを頂いています。私も参加したいと思う方はぜひどうぞ。但し、熊本での活動は今回限りではないので、次回以降も支援よろしくお願いします。

 

現地での詳しいスケジュールが決まったら、またお知らせします。(藤原記)

 

益城町ボランティアセンターの様子

(訪問した日は、お休みでした)

西原村仮設住宅集会所

西原村仮設住宅

西原村地域支え合いセンター(ボラセン)


活動予定の集会所(益城町)

西原村周辺の被害の大きい集落

ほとんど手付かずだった